今回の「パリ旅行記 パート4」では、冬の澄んだ空気の中で楽しむ庭園散策や、マリー・アントワネットが愛したプチ・トリアノンの静かな雰囲気。そして、ヴェルサイユを効率よく楽しむための実用的なヒントもお届けします。
子連れ旅行の方も、のんびりとした一日を過ごしたい方も、それぞれにぴったりの楽しみ方が見つかるはずです。一緒にヴェルサイユを探検してみましょう!
前回の記事もぜひ読んでみてください。 こちらから チェクしてください。
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冬のパリ旅行記③家族で行くヴェルサイユ宮殿
パリ旅行2日目はヴェルサイユ宮殿に行きました。家族で行くヴェルサイユ。宮殿内での見どころや、おすすめポイント満載!
ガーデンを散策

宮殿のメインエリアを見終えた後は、広大なガーデンを散策しました。本当は一度ヴェルサイユ宮殿を出て昼食をとり、パリ市内に戻って予約していた オルセー美術館へ行く予定でしたが…、予想以上にヴェルサイユが見どころ満載!ここを中途半端に切り上げるのはもったいないと感じ、この日はヴェルサイユだけに集中することにしました。
ガーデンはとても広く、夏には自転車をレンタルして回るのが人気だそうですが、11月末の訪問では自転車レンタルは空いていませんでした。ただ、ゴルフカートを借りて回ることも可能です。今回は帰り道に離宮を見て、別の出口から出る予定だったので、ゴルフカートも借りずに歩いて回りました。

冬のガーデンでは噴水は止まっていましたが、それでも十分楽しめる景色。整えられた樹木や広大な敷地が広がる様子はとても綺麗で、緑が豊かな夏の景色を想像すると、「絶対に夏にも訪れたい!」という気持ちが湧いてきました。
ゴルフカートレンタル

トリアノン(離宮)への道
ヴェルサイユ宮殿には、豪華な本殿とは別に離宮があります。トリアノンは王や王妃がプライベートな時間を過ごすために利用していた場所で、別料金で見学可能です。本殿と離宮を両方見るなら、 セットチケット を購入するのがおすすめです。
ヴェルサイユ宮殿チケット情報
パリ・ミュージアム・パスを使ってお得に美術館めぐり! パリミュージアムパス!
ルーブル美術館やオルセー美術館など、人気スポットを定額でまわれて、チケット購入の列にも並ばずに入場OK。短い滞在でも効率よくアートを楽しみたい人にぴったりです。
注意点:一部の美術館は、パスを持っていても入場予約が必要です。公式サイトで事前予約しておきましょう。
離宮へ向かう道では、手入れの行き届いた植林の道や庭園が続きます。まさか、この足でこの地を歩けるなんて!と感動でした。この道を歩きながら、かつてここを歩いた歴史上の人物たちを思い浮かべると、とても不思議な気持ちになりました。「昔の王族や貴族たちはどんな話をしながら歩いていたんだろう?」と想像すると、なんだかタイムマシーンで過去を覗いてみたくなります。

穴場のアンジェリーナ ( Angelina Petit Trianon )
トリアノン(離宮)へ向かう途中、お腹が空いてきたので軽食を取ることに。トリアノン近くには、モンブランで有名なカフェ 「アンジェリーナ」があります。ルーブル美術館近くの店舗は大行列なので諦めていたのですが、ここヴェルサイユでは並ばずに利用できました。
外の席もありましたが、11月の寒さのためか利用者はほとんどおらず、私たちは建物の中へ。室内の席数は少ないですが、中途半端な時間帯だったおかげで空いていて、すぐに座ることができました。このアンジェリーナはファーストフードタイプで、カウンターでオーダーした後、自分で席まで持っていく形式。待ち時間も少なく、サクッと食事を済ませられるのが便利でした。
軽食を取り終えた頃にはすでに午後3時40分。11月のパリではすでに太陽が沈みかけており、1日が終わりに近づいているのを感じました。ヴェルサイユ宮殿を回るなら、朝一番に訪れるのがベストだと実感しました!
アンジェリーナ営業時間:
ケーキは1つ9ユーロ前後
離宮・トリアノン(Trianon)

グランド・トリアノン(Grand Trianon)
グランド・トリアノンは、ヴェルサイユ宮殿の敷地内にある離宮の一つで、ルイ14世が王妃や愛妾とともにくつろぐために建てた建物です。本殿の豪華さとはまた違い、ピンク色の大理石やシンプルなデザインが特徴で、落ち着いた優雅さがあります。
広い回廊と手入れの行き届いた庭園に囲まれたこの空間は、宮廷の喧騒を離れた「隠れ家」として利用されていたそうです。それにしても、「愛人と過ごすためにこんな立派な場所を作るなんて」という、時代の価値観を感じる一面も。
さらに、政略結婚のために嫁いで子どもを産む役割を担わされた王妃たちの立場を思うと、とても切ない気持ちになりました。
グラン・トリアノンは本当に訪れる価値のある美しい場所です。ヴェルサイユの歴史の中でも穏やかな一面を垣間見るような感覚になります。広大な庭園を歩きながら、何世紀も前にこの場所を歩いた王たちや、自由を求めていたであろう王妃たちの姿を思い描かずにはいられませんでした。

プチ・トリアノン(Petit Trianon)
グランド・トリアノンから徒歩約10分の場所にある「プチ・トリアノン」。こちらは、ルイ15世が愛妾ポンパドゥール夫人のために建てた後、ルイ16世によってマリー・アントワネットに贈られました。
アントワネットは、この場所をとても気に入り、格式ばった宮廷生活から離れて自由な時間を過ごしていたそうです。この建物を訪れていると、彼女の孤独や苦悩が少し想像できる気がしました。14歳で故郷オーストリアを離れ、言葉も文化も異なるフランスに嫁ぎ、王妃としての重圧を抱えながら過ごした日々。電話もない時代、家族と連絡を取ることもままならず、彼女が「ここでだけは自由でいたかった」という気持ちが伝わってきました。
煌びやかな本殿と違い、この離宮には穏やかな雰囲気が流れていたんだろうなと。確かに、彼女にとっての安らぎの場だったのだろうと感じる場所でした。
王妃の村里(Le hameau de la Reine)
王妃の村里は、マリー・アントワネットが子どもたちと一緒に農村生活を楽しむために作られた小さな村です。宮殿の豪華さとは全く異なる、素朴で可愛らしいエリアで、ゆったりとした時間を感じられる場所らしいです。訪れたかったのですが、残念ながら冬の短い営業時間に間に合わず… 冬に訪れる場合は、閉園時間が早いことに気をつけてください!
ヴェルサイユ宮殿での服装やトリアノンを楽しむために
広大な敷地を楽しむには、何よりも歩きやすい靴が必須です!冬に訪れる際は、室内の暖かさと外の冷たい風の寒暖差に対応できるように、ニット帽や手袋、薄手の防寒具を持っていくのがおすすめです。特に庭園を歩いていると、広々とした景色に心を奪われて時間を忘れがちですが、冷たい風が体にしみます。
また、敷地がとても広いので、事前に見たいエリアを計画しておくのがポイントです。庭園や離宮、そして宮殿内をじっくり楽しみたいなら、朝一番に到着するのがベスト!私たちも1日をヴェルサイユに集中させて正解だったと感じました。
ヴェルサイユ宮殿は、歴史、自然、そしてアートが融合した特別な場所。どの季節に訪れても、それぞれの魅力があるんだろうなと思います。いつの日か、夏のヴェルサイユにも足を運びたいと思います。
次回は…
次回は、ヴェルサイユ観光を終えてパリ市内へ戻った後の様子をご紹介します。家族にとって初めての豪華ディナー体験となったミシュランレストランの詳細や、美しい夜景スポットでの感動的な時間について詳しくお伝えします。
家族旅行だからこそ気づけたリアルな体験談や、観光をもっと楽しむためのコツも盛りだくさん。お楽しみに!
パリ旅行記

冬のパリ旅行記③家族で行くヴェルサイユ宮殿
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冬のパリ旅行記②:家族で訪れたルイヴィトンカフェ&モンテーニュ通り
パリ旅行記2では、初日の後半に訪れたスポットを紹介。セーヌ川沿いのヴィトンカフェでひと息ついた後、サントシャペルの美しいステンドグラスに感動し、最後はクリスマスイルミネーションが輝くモンテーニュ通りへ。パリの魅力が詰まった充実のひとときを綴ります!

冬のパリ旅行記⓵:アメリカ発!家族で泊まったホテルと移動手段
「パリ旅行記パート1」では、デンバーから光の都パリへの旅をお届けします!移動中の便利なコツや、忘れられない瞬間をたっぷりご紹介。お楽しみに!



