コロラドを代表する国立公園、ロッキーマウンテン国立公園。壮大な山々、綺麗な湖、そして豊かな野生動物たちが織りなすこの公園は年間450万人が訪れる人気のスポットです。そのため、夏期の間は入場者を制限するために予約制となっています。そんなロッキーマウンテン国立公園内には5つのキャンプ場がありますが、そのうち4つは利用できる期間が春から秋とシーズン限定になっています。
そのうちの1つ、国立公園内の西側に唯一あるティンバークリークキャンプ場(Timber Creek Campground)に今回滞在しました。広々としたキャンプ場は、目の前に広がる雄大な景色と、すぐそばに現れる野生動物たちが魅力。
是非、皆さんにおすすめしたいこのキャンプ場、キャンプ場の施設や近隣情報などをレビューをしていきます。
*この投稿にはアフィリエイトリンクが含まれている場合があります。実際に使用し、心からおすすめできる商品やサービスのみをご紹介しています。 免責事項.
ティンバークリークキャンプ場のロケーション
ロッキーマウンテン国立公園まではコロラド州デンバー空港から約2時間のドライブ。 国立公園への入口は4つあり、そのうち3つは東側にあります。ティンバークリークキャンプ場から一番近い入り口がグランドレイク入口(西側)です。エステスパーク(東側)の方面から入り、公園内を観光しながらキャンプ場に行く方法もありますが、夏期の間は東側の入り口が特に混みます。キャンプ場から一番近いグランドレイクの入口(西側)から入ることが一番おすすめです。
事前に知っておこう!ロッキーマウンテン国立公園へのキャンプ場チェックインプロセス

先ずは国立公園の入口にてチェックイン
夏期の間はロッキーマウンテン国立公園は入場制限をしているため、入場予約が必要です。毎回、ここで予約を知らずに国立公園に入れなくて、Uターンさせられている車を何台も見ています。ロッキーマウンテン国立公園は5月下旬から10月中旬の間に訪問する場合は必ず入場予約が必要です。
しかし、キャンプ場の予約をしている場合は、この国立公園への入場予約は必要ありません。国立公園入り口で先ずはキャンプ場予約の詳細(予約完了のEメールや Recreation.gov のアプリ)を見せます。ロッキーマウンテン国立公園も他のアメリカ国内にある国立公園同様、無料の日を除いては毎日入場は有料となっています。
事前に入場券をオンラインで購入するか、当日窓口での支払いも可能です。窓口の場合、2024年6月からキャッシュレスになっているため、クレジットカードをお忘れなく。
ロッキーマウンテン国立公園入場料詳細
1日の入場料::$30
7日間パス:$35
アメリカ全土国立公園パス ( Annual Pass) : $80
事前に入場券をオンラインで購入するか、当日窓口での支払いも可能です。窓口の場合、2024年6月からキャッシュレスになっているため、クレジットカードをお忘れなく。

ロッキーマウンテン国立公園に入ってから、わずか15分ほどでティンバークリークキャプ場に到着します。近距離ですが、この入口からキャンプ場までの道中は、野生動物に出会えるチャンスが豊富です。そのため、車を止めては動物を観察してと繰り返し、入口からキャンプ場まで着くのに時間がかかってしまいました。

ティンバークリークキャンプ場でのチェックイン
キャンプ場に到着すると、再度チェックインが必要です。こちらのキャンプ場にはウォークイン(先着順)のサイトはなく、必ず予約が必要です。キャンプ場の入り口に係員の方がいるので、そちらの窓口にてチェックインを行います。ここで、簡単な説明とキャンプ場の地図を受け取ります。
国立公園周辺では携帯の電波がほぼないため、チェックイン時に慌てないよう、予め予約のページのスクリーンショットを用意しておくと安心です。

ここのチェクインオフィスの隣で薪を購入することができます。午後5時から7時の間しか購入できないので、時間が合わない場合は外で買ってきたほうが良いでしょう。購入は現金のみです。
薪1袋:$10(2024年6月時点)
ティンバークリークキャンプ場の地図と区画サイトの様子

ホームーページには “Walk to”となっていたので、駐車場とテントサイトの距離があるのかな?と気になっていましたが、すぐ近くです。キャリーワゴンがあった方が便利ですが、なくても大変ではなかったです。
各区画サイトは十分はスペースがありましたが、私たちが滞在したサイト70番は定員が6名までの少し小さめな区画サイトでしたが、広さは十分あり、隣接するサイトとの間も木があり、プライバシーも十分あります。今回持っていったテントが6人用のテントでしたが、これを2つ設置するにはスペースが足りないかなという印象です。

区画サイト
各サイトにはテントパッド、ピクニックテーブル、ファイヤーリングが完備されています。キャンプ場の地図で見ると、道路(Trail Ridge Road)から離れたキャンプサイトは山に面しており、目の前には雪山が広がっています。また他のサイトからも離れているため、この壮大な景色を独り占めしているような感覚になり、キャンプを楽しむことができるのが魅力です。
ティンバークリークキャンプ場のアメニティ

トイレ
キャンプ場には水洗のトイレがあり、トイレ内に手を洗うシンクも設置されています。電気もついているので、夜間も明るく、トイレの場所がわかりにくいということはなかったです。キャンプ場でたまにありますが、こちらのティンバークリークもハンドソープやトイレットペーパーが切れている場所もありました。念の為、両方とも持参することをおすすめします。また、ティンバークリークキャンプ場にはシャワー施設がありませんので、事前にその点も考慮して準備をしましょう。

食器を洗うシンク
食器を洗う用のシンクがトイレの外に設置してありますが、全てのトイレの建物にあるわけではないようです。

水道
キャンプ場内に水道もいくつかありますが、こちらも隣接するサイトと共同での利用です。音が気になる人は水道やトイレの近くのキャンプサイトは避けた方が良さそうです。

フードロッカー
各サイトの近くには必ずフードロッカーがありますが、ティンバークリークキャンプ場では近隣のサイトの方達と共同利用です。こちらのキャンプ場では熊が頻繁に出没するようなので、全ての食料や匂いのするもの(歯磨き粉なども)フードロッカーに保管しなければいけません。

ゴミ捨て場&リサイクル
熊が出る地域ではこのようなゴミ箱が殆どです。ゴミ箱の扉も大人の私でもちょっと高いなと思うような位置にあります。夜寝る前には必ずゴミは捨てましょう! ここのキャンプ場にはプロパンガスをリサイクルできるドラム缶も用意してあるのがありがたいです。
ロッキーマウンテン国立公園の天候:暑くて寒い(6月中旬)

デンバーの町の暑さから逃れて行ったロッキーマウンテンですが、こちらのキャンプ場は暑かったです。太陽が更に近くなる分、日差しはきつく、思ったよりも暑い。そして、日が落ちると共に一気に寒くなります。涼しくなるのではなく、寒いです!息も白かったです。重ね着できる格好をしてきましょう。夜はニット帽をかぶってもいいくらいです。
今回のキャンプ、キャンプ場に到着した時間が遅くなってしまい、夜の7時くらいになってしまいました。まずはテントを設置してからキャンプ料理開始!荷物を運んだり、テントを設置している時はとても暑かったのに、途中から一気に冷えることに。夕飯を食べる頃には一気に冷え込みました。ティンバークリークキャンプ場で夜の食事をするためには、早めに夕飯を済ませたほうがいいなと学びました。
そして、ここは山なので天気がコロコロと変わりやすいです。夏のロッキーマウンテン国立公園周辺は、朝は晴れていても午後には突然雷雨になることがよくあります。コロラド全体で午後に天気が崩れることが多いため、観光やハイキングは午前中に済ませ、テントの設置などは雨の前後で行うなど、柔軟な計画を立てることが大切です。
ティンバークリークキャンプ場の特徴
ティンバークリークキャンプ場の特徴はなんといっても景色。山の麓キャンプ。目の前には壮大な雪を被った山。キャンプ場もとても静かです。
野生動物の宝庫ですので、熊も頻繁にキャンプ場へやってくるそうです。私たちが滞在した時には熊はいませんでたが、よく出没するようなので、テントないには絶対に食べ物は持ち込まないこと。そして就寝時は必ず食料フードロッカーへ入れましょう。
静かにする時間:22時から6時まで
キャンプ場でのアクティビティ

ティンバークリークキャンプ場内に川があり、とても素敵な場所です。ここで釣りを楽しんでいる人も見かけました。
*注意: コロラド州で釣りをする場合は、事前に許可証が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。 Colorado Parks and Wildlife.
実は、このキャンプ場を予約したとき、すぐそばに川があることに気づいていませんでした。キャンプ場に到着するのも遅くなってしまったのですが、もう少し早く着いて、川に椅子を持っていき、本を読んだり、ゆっくり過ごしたかったなと思いました。
ティンバークリークキャンプ場周辺

カウニーチビジターセンター(Kawuneeche Visitor Center)
ロッキーマウンテン国立公園入口からすぐそばで、キャンプ場へ行くまでの道にビジターセンターがあります。ここでレンジャーさんに質問をしたり、お土産を買ったりすることが出来ます。
公園内はほとんど携帯の電波がありませんので、天候やトレイルなどの質問がある場合は、ビジターセンターで聞いてみてください。

キャンプ場近くのお勧めトレイル:ホルツワース歴史地区(Holzwarth Historic Site)
車で約3分のところにあるこちらのトレイルは1900年代初頭からここでリゾート経営をされていた跡地へとつながっています。ドイツからの移民家族がリゾートを経営していた場所を垣間見れます。100年前のリゾートとはどんな様子だったのか、垣間見ることができます。
トレイル入口、そして歴史サイトにもレンジャーの方がいて説明してくれます。トレイル自体は舗装はされていませんが、平坦で片道0.5マイル(800メートル)なので、小さなお子さんでも歩きやすい道です。
こちらのトレイルからエルク、ムース、シマリスを見ることが出来ました。ロッキーマウンテンの大自然を満喫することが出来ます。トレイルは開放感でいっぱいですので、木陰が全くありません。日焼け対策を忘れずに。

ティンバークリークキャンプ場から一番近い街
キャンプ場から一番近い街が グランドレイクです。この街はロッキーマウンテン国立公園の外にあり、とても綺麗な湖が特徴です。街にはレストラン、カフェ、アイスクリーム屋さん、ギフトショップと観光地でありながらも、地元の小さな街の雰囲気が残っていて、とても可愛らしい街です。
街にはレストランやカフェ、アイスクリーム屋さん、ギフトショップなどがあり、ぶらぶら街歩きを楽しむのにもぴったりです。

キャンプ場近くの店:マウンテンマーケット(Mountain Market)
グランドレイクダウンタウン手前にキャンプ場から一番近いスーパーがあります。 マウンテンマーケットは小さなスーパーですが、キャンプで必要な食料や氷、薪などは全て売っています。
まとめ
ロッキーマウンテン国立公園内にあるティンバークリークキャンプ場はコロラドの壮大な自然を楽しめるキャンプ場です。近隣の町、グランドレイクからも近くアクセスも良し。
野生動物にも出くわす機会があったりと自然愛好家にはたまらないキャンプ場です。公園内の西側にある唯一のキャンプ場であり、比較的空いている入口にも近いのもまた魅力。
テントキャンプを楽しめるシーズンが限られているため、キャンプ場の予約は競争率は高いのがネックですが、予約さえ取れれば最高のキャンプ体験が待っています!
ロッキーマウンテンでのキャンプ是非楽しんでください。
ロッキーマウンテン国立公園内キャンプ場の予約方法
コロラドを代表する国立公園というだけあって、シーズン中の特に週末の公園内キャンプ場は激戦です。予約開始日は半年前ですが、いくつかのサイトは直前でも予約ができるようになっています。現に、私たち家族はなんと、一週間前に予約を取ることが出来ました。
直前で予約を取る場合は、予約開始時間前から Recreation.gov の公式サイトを開いて、予約の準備をしておきましょう。
5月下旬から10月中旬まではロッキーマウンテン国立公園の入場は予約制となっています。キャンプ場の予約がある場合は公園自体の予約は必要ありません。予約の必要はありませんが、公園の入場料は別途かかります。
ティンバークリークキャンプ場へ持って行ったほうがいいおすすめの持ち物
その他のキャンプギアについては、こちらの記事をご参考ください。「【アメリカでキャンプを楽しむ!テントキャンプの必需品完全リスト】」
ご質問や感想がありましたら、下記のコメント欄にぜひお寄せください。あなたのアメリカキャンプを応援しています!
アメリカでのキャンプ準備完全ガイド:必携アイテムリストをチェック!





